2011年7月22日金曜日

意外な発見ができた本

『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ)読みました。

時々、ぼくって
喜怒哀楽の「怒」が欠けているんじゃないかと
思ったりします。

怒る人って、きっと自分に確固とした自信があって、
その揺るがない信念があるから、怒れる。
自分の信念と違うから
違う人のことを怒れる。

逆にいえば、固まった信念がないと、
判断基準がないんだから、人と違う部分さえわからない。
だから怒ることさえできない。

そうなんです、
ぼくは、自分に対してそれほどの自信がないんです。
人と違っている部分がわからないような、
誰も彼もみんな違っていると思っちゃっているような、
みんな違っていることが正常だから
何を怒っていいのかわからないような。

結局、自分でいうのもなんですが、
単純にアホなんでしょうね。

で、この『怒らないこと』。
最初のほうに、
「自分は怒らない人だと思っているなら、
この本は読まないでもいい」
みたいなことが書いてありました。

でも、あまのじゃくなアホのぼくは
読んじゃいました。

この本を読むと、どうやら世の中には
ホントにたくさんの怒っている人がいるみたいです。
そんな人たちに怒るのはやめましょうと呼び掛ける本。

読後、一番の発見と思ったのは、
そんなにたくさんの人が怒っているってことでした。
世の中の多くの人って、ぼくと同じように
みんなもっとアホだと思ってたんです。
そんな発見ができた本でしたとさ。

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
アルボムッレ スマナサーラ
サンガ
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