2011年7月4日月曜日

ゼロかける10万は?

『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』(亀田潤一郎)読みました。


本の制作を請け負うとき、
発行部数に応じた印税での契約を結ぶことがあります。

発注する出版社からすると、
1冊売れるごとに定価の10%とかを支払うから、
売れる本をつくってねってことです。

10%の場合、
定価が1000円なら1冊売れて100円、
1000冊で10万円、1万冊で100万円。
10万部なら1000万円……これは、欲しいです。

そんな、
職業的な脳内への刷り込みがあって、ある日。

10万部以上も発行するという
フリーペーパーの仕事が来ました。
で、ギャラの交渉をするときに、思わず
「そんなに発行部数があるんなら、
印税にしてもえたら嬉しいですね」
なんて言ってみたんです。

すると、
「いいですよ!
でもフリーペーパーだから定価0円ですからね。
いくら発行部数が多くたって、ゼロを掛けたらゼロですから」


で、この『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか』。
この本の中に、
「年収200倍の法則」なる悩ましい記述が記されていました。
その法則によれば、
「概ねその人の年収というのは、
今使っている財布の購入価格の200倍」になるそうです。

1万円の財布を使っている人なら年収は200万円、
10万円なら2000万円ってこと。

えーっと……
実はぼく、サイフ自体を持っていません。

ポケットがたくさんついている腰巻き型ポシェットの
1つのポケットを専用のお金入れにしてるんです。
ずっとそれです。サイフじゃない。

つまりサイフの購入価格は0円です。
いくら200倍しても、
10万倍してもゼロになってしまう不思議な数の「ゼロ」。

……まっ、いいか。

ちなにみこの本を読んだのは、
友だちが本づくりにかかわっていて、結構売れているって聞いたから。

すすーっと読めて、なかなか、良くできるいい本ですよ。


稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
亀田 潤一郎
サンマーク出版
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