この前『雁の寺・越前竹人形』のことを書いた際、
読者が作品に触れるときの年齢について触れました。
(下にスクロールすると読めると思います)
同じ人が同じ作品を読んでも、
年齢が違っていると、評価が変わってくるなって話です。
実はこれ、年齢だけじゃなかったんです。
それは、読書環境の違い。落ち着き度合いの違いです。
この『偉大なる、しゅららぼん』
とっても面白うございました。
でも、なぜかしら、邪魔が入る読書環境だったんです。
電話が鳴ったり、
「なるはやでお願いします」とかのメールが入ったり、
宅配便さんが来たり、
果ては、お茶をこぼしちゃったり。
そんな、あれやこれやの邪魔が、
「うわーっ、そうくるか!」
「このキャラすごい!!」
「えっ、じゃあ次はどうなるの!?」
……なんて、わくわくどきどきの最中に襲ってくるんです。
なぜでしょう。
やっぱ、この作品の不思議な力のなせるワザなんでしょうか。
ということで、作品は本当に面白かったんですが、
なぜか印象がぼやぼやになってしまい、
ぼくの評価は「惜しい!」。
もうしばらく経ってから、この作品を再読し、
そのときもいろんな邪魔が入るようだったら、
違う意味ですごい本なのかもしれません。
年齢と読書環境、
これは間違いなく作品の受け止め方を変えちゃいます。