2011年5月8日日曜日

仮面ライダーカード集めてました。

『県庁おもてなし課』(有川 浩)読みました。

仮面ライダーカードが、
もし仮面ライダースナックのオマケではなく、
単体のカードだけで売られていたら、
あんなに大ブームになったんだろうか……
って、考えることがあります。

段ボール1箱ぶんのスナックを買って、
カードだけ抜き取り、本体のスナック菓子を
捨てようとしていたお金持ちのぼんぼん達から、
ぼくはよくお菓子だけもらっていました。

ぼくの味覚では、お菓子はそんなにまずくなかったんです。
でも、ホントにもらいたかったのはカードなんですけどね。

今でも語り継がれるだけの大ブームになった要因は、
いくつもあると思いますが、そのひとつは
「お菓子を買わないとついてこない」という制約のせいだ、
って勝手に考えてます。

さて、今回は短かめの前置きにして、
この『県庁おもてなし課』。

この本にはいわゆるオマケがついています。
いやいやオマケといっても、
別の小袋で貼り付けあるようなものではありません。

あとがきとか、作者と関係者の対談とか、
物語の内容とリンクするような自治体の活動紹介とか、
物語とは別の文章が巻末に載っているってことです。

んで、そのオマケが結構面白い。
んで、小説自体もそれなりに楽しめる。
楽しめちゃうので、そのままの勢いでオマケも読んじゃうんです。
そうするとやっぱり、小説とオマケとは別物なので、
面白さとか楽しさとかが、ごちゃまぜになって、
へんてこな味になってしまいます。

なんだかもったいない。

小説は小説だけで読みたかった。
オマケはオマケだけで読みたかった。

でも、きっとオマケはこの小説を読んでいないと
意味が通じない部分もあるし、
もし、それだけ別売されててもきっと買わないし、読まない。
オマケはやっぱ本体がないとダメなんですね。

仮面ライダーカードも本体のスナックがあったから、
みんなあれだけ熱狂したんだと、あらためて思う今日この頃。

県庁おもてなし課
県庁おもてなし課
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有川 浩
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