2011年2月28日月曜日

いろんな感じが錯綜する読書

『建てるお墓 継ぐお墓』(杉村和美)読みました。

実用のために実用書を買って読むのは
たぶん年に1〜2回あるかないかです。

で、今回はそれに該当。
でも実用情報を得ることより、
面白いか面白くないかを判断してしまうぼくが
悲しくも楽しいです。

この本は今、家族総出で取り組んでいる親父の
お墓探しに役立てようとして買ったもの。

その手の情報にはまったくうとかったぼくには、
それなりに新鮮で「ほーっ、そうなの」と
うなずく部分がたくさんありました。

なので、面白い、面白くないという単純な判断基準に
照らすと面白いに傾きます。

それはそれでいいんですけど、
同じような実用書をつくっているぼくにとっては、
よくも悪くも、つくり手の様子が見えてきちゃいました。
あー、ここは資料が足りなくて、幅を広げるのをやめたんだな、
でもその逃げ方がうまいから全然違和感ないなとか、
そうそうここで呼び掛けみたいな文体にすると、
読みやすくなるんだよね、とかとか。

で、そういうふうな視点で読んでると、
なんだか仕事をしているような気になってきて、
この本はずっと自宅で読んでいたんですが、
なぜか仕事場の机にいるような気分になり、
やり残している事務作業のことなんかが頭に浮かんできます。

お墓の情報を得ようと思って、
やり残した事務作業が頭に浮かび、
つくり手の様子がチラチラしながら、
新鮮な情報に「ほーっ」とかいう。
なんだかヘンな読書体験でした。


建てるお墓 継ぐお墓 (これでOK!)建てるお墓 継ぐお墓 (これでOK!)
杉村 和美

小学館 2005-09
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