2011年2月3日木曜日

ノスタルジーが、ほわほわと。

『花まんま』(朱川湊人)読みました。

正確な人数ははっきり覚えていないのですが、
うちのお袋には、十数人の兄弟姉妹がいます。

お袋はそのうち真ん中あたり。
何番目になるのかはよく知りません。

でも、その中で結婚したのはわりと早く、
初孫ではなかったものの、
祖父母にとって、ぼくは2番目に生まれた孫でした。

そして、ぼくの従兄にあたる初孫は、
遠方に住んでいたらしく、なかなかじいちゃんちには顔を出さない。

そのせいか、ぼくが行くと、ベタかわいがりをされた記憶があります。

しかも、じいちゃん、ばあちゃんだけでなく、
そこに住んでいた大勢の
お袋の兄弟姉妹(つまりぼくにとっての叔父叔母)にも、
可愛い可愛いと言われ、べたべたいじくり回されていました。

実は、ぼくはその状態があまり好きではなく、
でも、お小遣いをもらえたり、おもちゃを買ってもらえたりしたので、
子供ながらに不平をもらしちゃいけないと、
されるがままに我慢していたんです。

ってなことを長々説明したんですが、
実はそこに特別の意味があるわけじゃなく、
この先、面白い話に展開していくわけでもないんです……すいません。
まぁ、それだけのこと。


で、この『花まんま』。

読んでいると、幼い頃のことが、
ほわほわと頭の中に浮かんできます。

ちょうど著者がぼくと同じ年齢のようで、
ノスタルジーポイントがドンピシャなんでしょうね。

ただ、今は、ぼく自身が、
なぜかノスタルジーをそれほど欲している時期にはないようです。

つまらなくはないけど、のめり込むほどでもないかな
……ってトコが正直な読後の印象でした。


花まんま (文春文庫)花まんま (文春文庫)
朱川 湊人

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