今は、病気になると病院に行って医者に診てもらい、
症状についていろんなうんちくをもらって、
薬をもらいますよね。
それでちょっと安心して、病気が良くなっていく。
でも、そんなお医者さんのいない時代には、
村の呪術師みたいな人のところに行くか、
家に来てもらって、加持祈祷してもらって、
ちょっと安心して、病気が良くなっていく。
これって、どこの誰に診てもらうかの違いだけであって、
結局、同じじゃないのかな、なんて昔から思ってました。
今の人が現代の医療を信じているのと同じように
昔の人も昔からの加持祈祷術を信じていたんでしょうからね。
で、この『文明崩壊(上)』。
マヤとかイースター島とか
今では無くなってしまった文明のことをたくさん紹介しています。
人間による環境破壊が、
文明崩壊の大きな原因なっていることをテーマにしてるようです。
今はやりのエコ分野の問題提起ですね。
この本を読んだのは、
仕事で環境問題の媒体をつくっている関係上、
勉強しておいたほうがいいかなって思ったから。
でも、この本を読んで、気づかされた点は、
さっきいった、人が信じているモノのモロさというか、
やぼったさというか、嘘っぱちさというか……でした。
どの時代も、人間はやっぱり、本当に本当のことなんて、
見つけられないんだなって。
そう、この「人間はずっと昔から今の今まで、
本当のことなど何も見つちゃいない」ってことは、
この本のテーマでもなんでもありません。
作者がいいたいこととはてんで関係ないところに興味を
引かれちゃうって妙なくせがある。
そんなぼくの自己紹介でした。
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上) ジャレド・ダイアモンド 楡井 浩一 草思社 2005-12-21 売り上げランキング : 5322 Amazonで詳しく見る by G-Tools |