2010年12月28日火曜日

本人確認が読解力の神髄

『読解力の基本』(速越陽介)読みました。


2010年に読んだ本の中で、
反面教師的に勉強になった本の2冊目でした。

1冊目は『面白くて眠れなくなる数学』。
とりあえず1つの話の中では、
結論をいわないと、読者は消化不良になっちゃうんだなってことを
教えてくれました。

そして、2冊目がコレ。
小学生向けに教えるべき内容なら、
大人向けの本として売っちゃいけないよ、
ってこと学びました。

本のつくりも、文章も
すっきりわかりやすくてよいのですが、内容が……。

例えば。
ぼくは「悪文を読むためのテクニックを紹介」って謳い文句に
惹かれてこの本を読み始めたのですが、その答えは、

「悪文で意味がわからないときには書いた本人に確認しましょう」
という内容。

その文言を読んだときは、
思わず苦笑いしてしまいました。

さらに、意味のわからない文章でも、
「知らなくていいことは、確認してはいけません」って感じで説明が続く。

これが読解力!

うーん、これはものすごい勇気がないと書けない言葉だと思います。


読解力の基本読解力の基本
速越 陽介

日本実業出版社 2010-10-18
売り上げランキング : 33583

Amazonで詳しく見る
by G-Tools