2010年12月13日月曜日

もう一回、読んでみよう

『現代文訳 正法眼蔵5』(道元著/石井恭二訳)読みました。

一度手をつけたことを途中で投げ出すのが怖いぼく。
自分が決めてやったことは、
なんでもかんでも、とりあえずざっとでも、
最後までやってしまう。

そうじゃないと、
「中途半端はダメだ!」と誰かに怒られてしまうような気がして……。
そんな強迫観念にびくびくし、
やっていることが苦痛でも、つまらないことでも、
続けちゃうクセがついています。

そのクセのせいで、
どれだけ無駄な回り道をしてきたことか。

いやいや、この『正法眼蔵』が無駄だとはいいません。

でも、5巻もの全部を読み通してみても、
ぜんぜん理解できない。
理解できないにもかかわらず、
1冊400ページ近いものを5冊もぺらぺらとめくって目を通した。

よくもまあ、理解もできないものにそこまでやったなと、
我ながら感心するほどです。

スポーツでも、仕事でも、
ふだんとは違うつらいことをやった直後は、
「もうイヤだ、やりたくない!」と感じ、
しばらく時間が経つと、
「もう一回やってみたいな」って思っちゃうぼく。

今も、こんな読書のやり方は止めたいなと思っていますが、
たぶん、もうしばらくしたら、
もう一回読んでみようと思っていることでしょう。


現代文訳 正法眼蔵 5 (河出文庫)現代文訳 正法眼蔵 5 (河出文庫)
道元 石井 恭二

河出書房新社 2000-11-05
売り上げランキング : 62971

Amazonで詳しく見る
by G-Tools