2010年10月26日火曜日

勝手に動いて欲しかった。

『花散らしの雨』(髙田郁)読みました。

ぼくは、ときどき、お遊びで小説なんかを書いたりします。
そのとき、とってもの面白いのが、
登場人物たちが勝手に動いちゃうこと。

自分が思いもしなかった展開にどんどん進んで行っちゃうんです。

そうなると、ぼくは書いているんだけど、
一読者としてぺこぺこ入力されていく文字を
リアルタイムで読んでいる感じになります。

えっ次はどうなる? なんてわくわくしながら。


で、この『花散らしの雨』。シリーズ2作目です。

1作目はまさしく登場人物が物語りをつくっているようで、
わくわくうるうるの傑作でした。

でも、この2作目は、
登場人物に振り回されずに作者が物語をつくっていた。
ぼくにはそう読めてしまいました。

ちょい残念。

でも、嫌いじゃないです。このトーン。

シリーズは続いているようなので、3作目に期待です。



花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
高田 郁

角川春樹事務所 2009-10
売り上げランキング : 3908
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools