2010年10月12日火曜日

理解できないトコが面白い

『現代文訳 正法眼蔵3』(道元著/石井恭二訳)読みました。

ずっと前から疑問に思っていたこと。
宗教って、
みんなが幸せになる方法を教えてくれるものだといわれてるのに
(いわれてるでしょ。そう思っているのぼくだけかな。
まあ、いいやぼくの独りよがりの誤解でも)、
みんな安らかに生きましょうって教えてくれるものなのに、
その信仰がもとで、
戦争とか争いごとが起きるのってなんでだろう。

その答えみたいなモノがちょっとだけ、
この本を読んで見えた気がしました。

だってすごいんですよ、道元さん。
もしかしたら現代語に訳しているからかもしれないんですが、
違う考え方をしているヤツをけちょんけちょんに貶すけなす。

そんな考え方するヤツは人間ではなく畜生だとかね。

そんなふうにいわれたら、やっぱケンカになっちゃうでしょ。
文書に書いているだけで、
面と向かってはそんなこと言わないかもしれないけど、
言われている当人が読んだら、気分は悪くなるだろうな……。

とはいえ、ぼくが理解できたのはそんな人をけなしている部分などを
含めた全体の約5分の1くらい。あとはやっぱよくわかりません。

でもね。
3巻目まできて、わかってきたことが1つ。
すんなり理解できる部分はあまり興味が持てず、
理解できない部分が面白いってこと。

なんじゃそりゃって気がしますが、
全5巻なのであと2巻。がんばります。

現代文訳 正法眼蔵 3 (河出文庫)現代文訳 正法眼蔵 3 (河出文庫)
道元 石井 恭二

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