読んだ本の感想を書くような体裁になっていながら、
なんだか自分ことばかり話してる。
わかってるんですけどね。
でも本の内容紹介だったら、
今はネットで一瞬で表示できちゃうので、
わざわざぼくがやることもないかなって思い、
今回もぼくの高校時代の昔話をちらっと。
高校生のとき部活はバドミントンをやってました。
その3年間の中で、一番熱狂した試合があったんですが、
それ、じつは自分が出た試合じゃなかったんです。
1つ上の先輩たちの引退試合。
その試合に勝ったら、ベスト4とかにいけそうな位置。
でも相手は強くて、歯が立たなかったんです。
それでも先輩たちは、
あと1点取られたら終わりってときに、
あきらめずに頑張った。
なんと十数点連取して追いついちゃったんです。
それでも結局負けちゃったんですけどね。
このときです。ぼくが熱かったのは。
自分でも驚くくらいでかい声を張り上げて声援をおくり、
真っ赤になるほど手を叩いて!
で、最後の1点を取られたとき
──虚脱、キョダツ、きょだつ……でした。
あと1点で終わりってギリギリのとき、
必死にもがいている先輩がそのモガキもむなしく
破れてしまった状況。
それを自分のことのように応援し、
自分のことのように虚脱した状況。
この本を読んで思い出したのは、その状況でした。
この本が教えてくれるのは、
終戦のときの日本の指導部のドラマなので、
ぼくの思い出した状況とはまったく次元は違います。
でも出てくる人たちの熱さが、
幼稚な経験しかないぼくの熱狂した昔を
頭によぎらせたんです。
不謹慎かもしれないんですが、
この本、すごく面白かったです。
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