2010年9月6日月曜日

エッチ記事と冠婚葬祭マナー

『マルドゥック・スクランブル
—The Second Combustion 燃焼』(冲方丁)読みました。

スケジュールとかの条件さえ合えば、
どんなジャンルの本づくりでも請けてしまう節操のないぼく。

だって、どんなジャンルでも、本をつくるのって楽しいんですもの。
今はやらなくなったけど、
アダルト系の仕事(エッチサイトの紹介記事とか)も
かつてはやったことあります。

でもそんなふうに仕事をしていると、
とてもヘンテコな状況になることがあります。
それはいつくかの仕事を掛け持ちでやるとき。

例えば、今いったエッチサイトの紹介記事と
冠婚葬祭のマナー集みたいな本を同時に進行するようなとき。

同時進行で仕事が進んでいるとき、
ぼくは「ここまで終わったら、次はこっち」というように
順番に少しずつこなしていきます。

「あっはん、うっふん。このサイトええでぇー」
みたない文体で文章を書いたあと、
「お葬式には、遺族の気持ちを考慮して
派手なアクセサリーなどの着用は控えます」
なんて真面目なですます調に切り替え。

そんな作業を繰り返していると、
だんだん「ぼくは誰なんだろう」と哲学的な疑問で
頭がいっぱいになってきます。

で、このマルドックの2巻目。

前半と後半では、登場人物たちがあれやこれやする舞台が、
まったく違っちゃいます。
もちろん、各キャラの性格とか状況設定が変わってくるわけじゃなく、
話としてはつながってはいるのですが、
ぼくとしては、エッチサイトの紹介記事と冠婚葬祭マナー本の
違いと同じくらいジャンルが飛んじゃってる気がしました。

で、この本まだ3巻目があります。未読です。
このあとも、舞台が飛んじゃうのかな……。

ある意味、楽しみです。

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁

早川書房 2003-06
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