2010年8月18日水曜日

順番は、池波→司馬でいきなさい。

『鬼平犯科帳3』(池波正太郎)読みました。

今から十数年前のことです。
とっても威張り屋さんの社長とお話したことがありました。

その社長は
「お前は読書量が足りないからダメなんだ」みたいなことを言って、
読むなら現代小説じゃなく、
時代小説や歴史物を読めとさとしてくれました。

そして「時代物で、読んだ本はあるか?」と聞いてきたので、
ぼくは、司馬遼太郎さんを少しと答えました。

すると、
「少しじゃダメだぞ、何を読んだ?」
「えーと、『龍馬がゆく』とか『項羽と劉邦』とか、
あっ『人斬り以蔵』も面白かったです」

「池波先生はどうだ?」
「池波……? あっ、すみません一冊も……」

「それは逆だろ! 池波先生から入って、
司馬遼太郎にいくべきだろ? 違うか?」
「はい……すみません」

「ワシは、まだ司馬遼太郎まではいってない
池波先生が途中だからな」

今年に入ってようやく1月のはじめに、
池波先生の鬼平シリーズ1巻目に触れたぼく。

10年以上の時を経て、威張り屋さんの社長のいうことを聞き、
さらに半年以上かかってやっと3巻目を読んだってことです。

なるほど、池波作品は娯楽色が強く、
司馬作品も娯楽色はあるのですが、
イメージ的に歴史のお勉強モードが入っている。
だからあの社長は読む順番はコレだと考えていたのでしょうね。

まだ3巻しか読んでないけど、
鬼平シリーズは巻が進むに従い、
エンタメ性が濃くなっていくような気がします。

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池波 正太郎

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